2025/12/26
「精進料理すずな」は、2025年12月8日にオープンした店。
住所が「正覚寺ビル」、しかも精進料理と聞くと、思わず正覚寺の境内に入ってしまいそうになるが、店は正覚寺のすぐ横の道路沿いにある。

店内はカウンター10席に、4名掛けのテーブル席が2卓。
コンパクトながらも落ち着いた雰囲気だ。

店主の木崎雄紀(きざきゆうき)さんは、福岡調理師専門学校を卒業後、京都へ。
「京料理 おとなり」「八条口 燕」「和食晴ル」で経験を積み、約200年の歴史をもつ京都の老舗生麩専門店「麩嘉(ふうか)」が運営する、ニューヨークのミシュラン二つ星精進料理店「Kajitsu(嘉日)」で5年半勤務した。

2022年に帰国後は「八条口 燕」にて、ランチ限定の精進コースを1年間担当。
その後福岡に戻り、満を持して「精進料理すずな」をオープンした。

精進料理は、肉や魚、卵などの動物性食材を使わないため、未経験の人にとっては「物足りなさそう」と敬遠されがちだが、今回いただいた「12月のコース」(8,000円)は、そんな先入観を良い意味で裏切る内容だった。

コースは、先付、お椀、口どり、焼き物、和え物、小鍋、食事、甘味の全8品。

先付の「朴葉味噌(ほおばみそ)」は、「麩嘉」の粟麩と銀杏を、朴葉の上の味噌で焼き上げた一品。
提供前から香ばしい香りが立ちのぼり、食欲を一気に刺激してくる。
しかもかなりの熱々なので、火傷しないように注意せんといかんよ。

口どりの「菊最中・胡麻豆腐」は、ひと目見て印象に残るビジュアル。
実はこれ、「Kajitsu(嘉日)」のスペシャリテなのだそうだ。
毎月メニューは変わるが、この一品は通年提供予定とのこと。

現在はワンオペ営業のため、提供に少し時間がかかることもあるそうだが、コースが一斉スタートではないのは嬉しいポイント。
福岡ではまだ珍しい精進料理。 禅宗の修行食として発展した日本独自の食文化で、海外からのゲストやヴィーガンの方を迎える場としても重宝する。

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精進料理すずな
福岡市中央区大手門3丁目7-19正覚寺ビルB棟
092-600-4148
17:00~21:00 最終入店
定休日:日曜日

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