特徴
▶ NY二つ星店で5年半修業
▶ 動物性食材不使用の懐石
▶ 昼は精進ラーメンも提供
概要
大手門にある「精進料理すずな」は、2025年12月8日にオープンした精進料理店。
店主の木崎雄紀(きざきゆうき)さんは、京都の日本料理店で経験を積んだ後、約200年の歴史をもつ老舗生麩専門店「麩嘉(ふうか)」がニューヨークで手がける、ミシュラン二つ星の精進料理店「Kajitsu(嘉日)」で5年半勤務した。
2022年に帰国後は京都の「八条口 燕」でランチ限定の精進コースを1年間担当。その後、地元・福岡に戻り「精進料理すずな」を開業した。
肉や魚、卵などの動物性食材を使わず、野菜や豆、穀物、麩などの持ち味を生かした料理を提供。夜は全8品の「おまかせ精進懐石」(8,000円)が基本で、昼は同じコースのほか「精進ラーメンのセット」(2,000円)も楽しめる。
禅宗の修行食として発展した日本独自の食文化である精進料理を、本格的な懐石として味わえる福岡では貴重な一軒。ヴィーガンや海外からのゲストを案内する店としても重宝しそうだ。
完全予約制。
店舗情報
精進料理すずな
福岡市中央区大手門3丁目7-19 正覚寺ビルB棟
092-600-4148
12:00-13:00 最終入店
17:00-21:00 最終入店
定休日:日曜日
完全予約制
訪問レポート
2025-12-26
「精進料理すずな」は、住所が「正覚寺ビル」、しかも精進料理と聞くと、思わず正覚寺の境内に入ってしまいそうになるが、店は正覚寺のすぐ横の道路沿いにある。
店内はカウンター10席に、4名掛けのテーブル席が2卓。
コンパクトながらも落ち着いた雰囲気だ。

今回は「12月のコース」(8,000円)をいただいた。
精進料理は肉や魚、卵などの動物性食材を使わないため、未経験の人には「物足りなさそう」というイメージがあるかもしれない。しかし、今回のコースはそんな先入観を良い意味で裏切る内容だった。
コースは先付、お椀、口どり、焼き物、和え物、小鍋、食事、甘味の全8品。

先付の「朴葉味噌(ほおばみそ)」は、「麩嘉」の粟麩と銀杏を、朴葉の上の味噌で焼き上げた一品。
提供前から香ばしい香りが立ちのぼり、食欲を一気に刺激してくる。
しかもかなりの熱々なので、火傷しないように注意せんといかんよ。

口どりの「菊最中・胡麻豆腐」は、ひと目見て印象に残るビジュアル。
実はこれ、「Kajitsu(嘉日)」のスペシャリテなのだそうだ。
毎月メニューは変わるが、この一品は通年提供予定とのこと。
現在は店主のワンオペ営業のため、提供に少し時間がかかることもあるそうだが、コースが一斉スタートではなく、それぞれの予約時間から始められるのは嬉しいポイント。
福岡ではまだ珍しい本格的な精進料理。単に「肉や魚を使わない料理」というだけではなく、ひとつの日本料理として楽しめるのが印象的だった。
海外からのゲストやヴィーガンの方を案内するときにも覚えておきたい一軒だ。
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