特徴

▶ 全国各地から集めた旬の野菜や果物を品種ごとに食べ比べ
▶ 産地や品種による味、香り、食感の違いを実際に体験
▶ 野菜の選び方から保存方法、調理法まで学べる料理人向けの勉強会

概要

2026年11月2日、「やおや植木商店」の植木会長が主宰する「第3回 野菜勉強会・試食会」が開催された。今回の会場は「料亭 嵯峨野」の厨房。

この勉強会は、飲食店の料理人を対象に、全国各地から集めた旬の野菜や果物を実際に食べ比べながら、それぞれの特徴や調理法などを学ぶというもの。

全国各地の多彩な野菜を一度に食べ比べる機会は、料理人にとってもそう多くない。植木会長には、こうした貴重な機会を通じて、料理人たちに新たな発見をしてもらい、料理の幅を広げてほしいという想いがある。そして、それがひいては福岡の飲食店全体のレベルアップにつながればと、この勉強会を始めたという。

きっかけは、産地の異なる白子タケノコの食べ比べだったという。同じ時間帯に収穫したタケノコでも、産地によって味わいが異なる。その違いを自分の舌で確かめることから始まった。

第1回は春野菜、第2回は夏野菜、そして今回は秋から冬にかけて旬を迎える野菜が中心。

会場には、里芋、サツマイモ、長芋、ネギ、レンコン、白菜のほか、みかんやリンゴなど、全国各地から取り寄せた多彩な品種が並んだ。

同じ野菜でも品種によってこんなに違う!

今回の勉強会で興味深かったのは、同じ野菜を複数の品種で比較できること。

例えばレンコンは、佐賀県の白石蓮根、石川県の加賀蓮根、山口県の岩国蓮根、茨城県のひかり蓮根を用意。

普段はなかなか同時に食べ比べる機会のない品種だが、それぞれの食感や粘り、味わいの違いを確認できる。

ネギも京都の九条ねぎ、群馬の下仁田ねぎ、埼玉の深谷ねぎ、山形の赤ねぎなど、さまざまな産地のものが登場した。

植木会長によると、ネギは品種によって焼いた方がおいしいもの、煮た方がおいしいものなど、それぞれ特徴があるという。

料理に合わせて品種を選ぶことで、仕上がりも変わってくるわけだ。

野菜の保存方法や切り方にも発見が

品種の違いだけでなく、保存方法や切り方についての話も興味深かった。

例えば白菜。植木会長によると、白菜は中心部分から使い、外側の葉を残しておくことで、外葉の甘みを引き出せるという。

また、リンゴは一般的なくし形切りではなく、皮付きのまま輪切りにする食べ方を提案。

皮の食感も楽しめるうえ、蜜の入り方がよく見えるため、見た目にも面白い。

こうしたちょっとした工夫は、飲食店の料理にも取り入れられそうだ。

価格だけではわからない食材の価値

みかんの食べ比べも印象的だった。

福岡県産の高級ブランドみかん「北原早生」をはじめ、熊本県産など複数の品種が登場。

価格に大きな差があっても、必ずしも高価なものがすべての人の好みに合うとは限らない。

甘みだけでなく、酸味とのバランスや香りなど、実際に食べ比べることで、それぞれの個性が見えてくる。

料理人にとって大切なのは、価格や知名度だけで判断するのではなく、自分の料理に合う食材を見極めることなのだろう。

料理人にとって貴重な学びの場

全国各地の野菜や果物を一度に集め、品種ごとの違いを比較する機会はそう多くない。

しかも、植木会長が長年培ってきた知識や経験を直接聞きながら、参加した料理人同士で意見交換できるのも、この勉強会の魅力だ。

普段何気なく使っている野菜でも、産地や品種、保存方法、調理法によって新しい発見がある。

料理人にとって、食材への理解を深める貴重な機会になりそうだ。

野菜勉強会への問い合わせ

次回の野菜勉強会は、2027年3月〜4月頃に開催予定。

今回の参加費は3,000円。

参加希望や問い合わせは、「料理屋 もり尋」のInstagramのDMから。

料理屋 もり尋 Instagram

※次回の開催日程・参加費は未確定です。